日本経済新聞の2019年5月5日の日曜版に、「M&A割高感強まる」という記事あった。
企業価値分析をするための基本をここでおさらいしたい。
企業価値とは、企業が将来産み出す価値を現在の価値で表したものと言える。
将来何の価値を産み出さない企業は、現在どのような資産を持っていても、企業価値は、その資産の現在における換金価値しかない。例えば、ある企業が持つ唯一の資産は1億円で購入したマンションだけだとする。しかし、この企業は、このマンションを使っても何の価値を将来産み出せないとする。この企業の企業価値は1億円となる。この企業が意味あることしているかどうかと聞かれれば、答えはNoとなるだろう。
将来多くの価値を産み出す企業は、現在持っている資産の換金価値を超える企業価値を持つ。例えば、先ほどの例で、違う企業は将来価値を産み出し、その価値は現在の価値に置き直すと2億円の価値があるとする。この2億円を産み出しきると、マンションの価値は将来ゼロになると仮定する。すると、この場合、企業価値は2億円となる。この企業は、1億円の資産を2億円の価値にするので、とても意味があることをしていると言える。
今回の投稿はここまで。