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エッジコンピューティング (1)

エッジコンピューティングという言葉はご存知だろうか。

私自身、つい最近まで、知らなかった。なので、大きな顔して解説できるわけではない。

エッジコンピューティングは、AI (Artificial Intelligence 人工知能)を使った、例えば自動車の自動運転、もしくは製造現場における製造機械の制御などにおいて、非常に重要になることが、私にも分かってきた。

まず、エッジコンピューティングとは、そもそも何。

IoT(Internet of Things ものをインターネットにつなげるという意味)が広がり、身の回りのもの(機械やデバイス)がインターネットに接続されることが一般的になった。それによって、デバイスは考える力をもつように見えるようになり、たとえば、スマホに話しかけると、回答があり、天気予報を教えてくれたりする。

もちろん、スマホ自体には、あまり考える力はなく、その裏には、Googleのような大企業の運営するクラウドサーバーが、 実は通信手段をつうじて、 スマホに話しかけたユーザーの声を理解して、天気予報を調べて、その答えをスマホに送る、その結果としてスマホがユーザーに音声で答える。ある意味、スマホはただのメッセンジャーボーイというか、情報伝達の役割を果たすが、さして知的な能力を使わない。これが、Cloud Computing、クラウドコンピューティング。Cloudは雲の意味なので、空の上の雲の中で、一連のコンピューター処理を行っているイメージだ。

問題は、このクラウドコンピューティング、通信に時間がかかる。場合によっては、スマホで通信ができない時は、何の反応もない。イラっと来るだけならよいが、いますぐ答えが必要なときには役にたたない。もしくは事故になる可能性もある。

それに対して、エッジコンピューティングは、なるべくデバイスに近いところに、通信しなくとも常時つながっているようなところに、コンピューティングできる環境をつくる。場合によってはデバイスそのものにコンピューティングさせる。

ここで重要なのは、デバイスそのものの処理能力もずいぶんと向上し、日々向上している。しかし、そうは言いながらも、デバイスは通常小さいものだし、その頭脳であるCPUは小さいし、電力もあまり使えない。また、記憶するためのメモリーも多くない。クラウドサーバーが例えば記憶力抜群の超天才だとすれば、デバイスは赤ん坊のようなもの。

しかし、そのように頭脳もまだ未発達でメモリーも少ないデバイスに、それに合わせたアプリとデータベースを載せる。そうすると、デバイスも少し考えられる能力がつき、クラウドサーバーに依存する量が少なくなる。

自動車の自動運転用に、そのような頭がよくなったデバイス、つまりスマートデバイスが必要だ。一瞬で、事故を回避するための行動をとるためには、自動車内のスマートデバイスが即時に状況判断し意思決定する必要がある。

そこで、私が言いたいのは、今後はエッジコンピューティングがますます重要になり、そのデバイスのためのアプリやデータベースが必要になってくるに違いないということだ。