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企業価値(4)

前回、100万円を年利3%で借りて、その100万円を5%の利回りで運用して、無一文から2万円の価値を産み出した話をした。

この場合、得たものが2万円で、投資したものが0万円だったので、2÷0=無限大のリターンを得たことになる。

さて、もし100万円を貸してくれる人がいないとする。その代わりに、一生懸命働いて50万円を貯めたとする。そこで50万円であれば貸してくれる人が見つかった。やはり年3%で貸してくれるとのこと。また、100万円を5%の利回りで運用できるとする。

すると、一年後、借りた50万円にたいして、3%の利子をつけると1.5万円なので、総額51.5万円を返すことになる。すると、105万円から51.5万円を差し引くので、手元に残るのが53.5万円となる。すると、当初50万円を資本として投資したので、得たものは3.5万円になる。

前回の例では得たものは2万円であったのが、今回は3.5万円。絶対額で言えば、今回の方が1.5万円多い。しかし、効率性を考えると、資本0で2万円産み出した時にはリターンは無限大だったのが、今回は資本50万円で3.5万円を得たので、3.5÷50=7%。効率性で言えば、7%は無限大よりは小さい。

リターン率の観点からは前回の方がよいが、ビジネスを始めるのに、自分のお金を投資せずに、他人からお金を借りるだけで、ビジネスをスタートするのはほぼ不可能である。借りるための信用がないということと、貸す人から見ても、自分の資本をいれない起業家はやる気がないのでは思われることも考えられる。

起業家からすれば、なるべく投資する資本は少ない方がよいし、リターン率も高いほうがよい。しかし、実際には、自分の資本がいくらで、他人から借りるのがいくらで、という配分を考える必要がある。それが資本政策というものである。

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