どういう市場を目指すか決まったところで、最終的に製品やサービスを使うエンドユーザーのことを考える。
私の経営アドバイザリー会社であれば、もちろん顧客企業が代金を払うわけだが、具体的にはその顧客企業の社長や経営陣、場合によっては株主や投資家がエンドユーザーということになる。
まったく新しいビジネスモデルを使う新規事業の場合は、未だ存在していない潜在市場を見つけていくことになるので、なかなか大変である。
創業者の夢やビジョン、新規事業チームの目的などに照らし合わせて進めていくべきだが、現実的なところでは、そもそも潜在的な顧客は、提示される製品やサービスを買う理由があるのか、よく考えるべきだ。何か困っていることがあって、その問題が解決されるというのが最も強い理由にはなりそうではある。身体のどこかがとてつもなく痛い、ということになれば、誰でも有効な治療法とか医薬品探すことになる。
人間もちろん新しい何かを求めたりする欲求があるものだが、それでも、それは今の状況に完全に満足していないから、困ったことがどこかにはあるはず。時間が余ったから、今持っているゲームに飽きたから、新しいゲームを購入するということもある。
人間の欲望にはキリがないというのは、起業家にとって感謝すべき事実である。
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