さて、多くの時間を暗号を説明するために割いてきたが、そろそろブロックチェーンの本題にもどらないといけない。
以前、ブロックチェーンとは、「ブロック」と呼ばれるデータの単位を生成し、それらのブロックを鎖(チェーン)のように連結していくことによりデータを保管するデータベースだと述べた。
それぞれのブロックは2つの線で結ばれ、基本、その前のブロック、その後のブロックとつながっている。場合によっては、その後に2つブロックに分かれてしまうこともあり、その場合は、分岐したという。英語ではフォークしたという。
ここで、各々のブロックは、その一つ前のブロックのハッシュ値を持っており、そのハッシュ値を遡ってたどることで、ブロックが、どのようにつながっているかをたどることができる。
ところで、ハッシュ値とは何か。
マクドナルドの、朝マックのサイドメニューにでてくる、ハッシュポテト。細かく刻んだジャガイモを混ぜて、油で揚げて茶褐色にした料理。ハッシュポテトは和製英語。英語で正しくはhash brownsという。
ハッシュ値は、元になるデータからハッシュ関数という関数をつかって、計算される規則性のない固定された長さの値のこと。ここで大事なのは、元になるデータは固定された長さではないこと。