ブロックチェーンにおいては、暗号が大事。暗号資産というのがあるぐらいなので。暗号が資産? どういう意味?
暗号は古代から使われてきた。戦争で敵に自軍のこれからの軍事行動を知られないようにするために、など。財宝を盗まれないように、など。現代でも、銀行のキャッシュカード、クレジットカード、自分のスマホを使うために入力する暗証番号など。デバイスをWiFiに繋げるにも暗号が必要。身の回り暗号だらけ。
暗号の仕組みについて簡単に説明すると、まず一般的なものとして、共通鍵暗号方式がある。
なんでも良いが、人間の分かる言葉で書いてある文があるとする。例えば、「あなたを愛しています。」これを平文という。その平文を鍵を使って暗号にすると、例えば「923F80AEABA8A15815B7670A0C0B6BCF3C1F66337A33F4A27F95E473A0460065」という人間には分からない文字数字記号の暗号になるとする。
その暗号を伝えたい相手に渡す訳だが、それとは別に、その暗号を元の平文に戻すための鍵も相手に渡さないといけない。ここで、第三者に平文の内容を知られないようにするためには、暗号と鍵はなるべく別々に保管、輸送すべきということだ。よく言われるように、キャッシュカードと4桁の暗証番号を書いた紙は、一緒に財布に入れてはいけない。面倒だが。人にキャッシュカードを渡して4桁の暗証番号を教えると、それは詐欺。
話を戻して、暗号を受け取った相手は、別途受け取った鍵を使って、「923F80AEABA8A15815B7670A0C0B6BCF3C1F66337A33F4A27F95E473A0460065」という暗号を「あなたを愛しています。」という平文に戻す。これを復号という。
暗号にする時と、復号する時とに、同じ鍵を使うので、共通鍵暗号方式という。
共通鍵暗号方式の問題は、鍵をどうやって伝えたい相手に渡すか、それが面倒なことだ。