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ファイナンスとは(1)

いまは、起業して時間があるので、片っ端から本を読んで、自分が考えていることと同じことを考えている人が世の中いるのかを考える余裕がある。幸いなことに、お客様、クライアントがいくつかできてきたので、お蔭様で徐々に忙しくなりつつあるのだが。

場合によっては、自分が考えていることと、同じことを考えている人がいるんだなと思うことがある一方、場合によっては、知らなかった目から鱗が落ちたみたいなことがある。むしろ、後者のケースが多く、改めて、自分は多くのことに無知であり、まだまだこれから多くのことを学べると喜ぶ次第である。

さて、ダイヤモンド社、競走馬にかかわり、その後東京大学法学部を卒業後、経営コンサルティングで最も有名なマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務して、その後もさまざまな活躍をされておられる朝倉祐介さん著の「ファイナンス思考」を読ませていただいた。

彼は、会計の専門家ではないとは思うが、相当に賢明な方なので、見事に会計と経営との関係について、本質をついた見識を示しておられる。

「PL脳」と彼は言う。PLとはProfit & Lossの略。PLとは日本語で言えば、損益計算書のことだ。つまり、損益計算書のことばかり考える脳ということ。まあ、普通何が悪い。利益出れば良いではないか。と、普通の人は考える。

彼は、その一方で、「ファイナンス思考」が大切だと言う。

ずばり、簡単に言おう。会計とか、PL脳というのは、何を考えているのかというと、一年という短期間ないで、それ以上長い時間、会社は、経営は、継続するということをあまり考えずに、短期的な損得を考えるということだ。

対して、ファイナンスとは、何か長期にわたって世のためになる事業を起こすには、一年をはるかに超えた複数年にわたって経営を考える必要があって、短期的なものの見方で経営判断してはいけない、と考える思考である。

物事、なんでもリスクがある。このリスクとは、必ずしも下振れして損をするだけではなく、上振れして思った以上に得してしまうことも含む。つまり、リスクとは将来が不確実であるということをいうのである。今持っている1000円を財布にしまって使わないということであれば、1000円という名目上の価値は維持される。一方、その1000円で宝くじを買えば、リスクがある。この場合のリスクは、悪くすると1000円すべて失うが、非常に小さい可能性ではあるが、数千万円、数億円になる可能性も秘めている。それでも、宝くじを買った結果、将来どのようになるか不確実であるという事実だけで、宝くじを買うことはリスクをとる行為という言い方になる。

物事すべて諸行無常である。何事も今のままで永久に同じままで続くということはあり得ない。

ファイナンス思考では、当然リスクをとる。その結果、将来は、何もしない場合と比べると何か変わっているはずだ。その変わるというのは、悪い方向へなのか、良い方向へなのかをファイナンスでは考えなくてはならない。

簡単に言えば、何かすること、つまりリスクをとることで、何もしないこと、つまりリスクをとらないこと、と比べて、どれだけ将来の状況がよくなるのか、を比べることがファイナンス思考の根幹だと言える。

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